ファクタリングの仕組みを徹底解説

ファクタリング仕組み.comでは、即日資金調達できる「ファクタリング」の仕組みを丁寧に解説しています。ファクタリングの手数料、審査、おすすめのファクタリング会社などの基本情報をまとめているので、ファクタリングを利用する前に知識の整理をしておきましょう!

ファクタリングは審査いらずで即日資金調達できる?

「資金繰りが悪化しているので何とかしたい」

「二期連続で赤字がつづいてしまい、支払いが間に合わない」

中小企業を経験していると経営悪化に頭を悩ませることは多いのではないでしょうか?

銀行に融資を頼んでも断られてしまい、公的機関の審査も時間がかかるので間に合わない。

そんなときに役に立つのがファクタリングによる資金調達です。

ファクタリングで資金調達をすれば即日で入金があり、返済の義務はありません。

赤字つづきで債務超過があるからどうせ審査に通らないだろう

そんなことはありません。

赤字経営でも債務超過でも税金滞納があっても、契約する会社や種類に注意すれば資金調達は夢ではないのです。

だからこそ御社に合ったファクタリング会社選びが最も重要。

おすすめサイトファクタリング会社比較.netでは多くのファクタリング会社を比較して紹介しているので参考にしてみてください。

ではまずはファクタリングを知るために基本的な仕組みを見ていきましょう。

ファクタリングとは?売掛債権譲渡の仕組み

ファクタリングとは

ファクタリングとは?
取引先へ商品やサービスを提供した対価の「売掛金(売上債権)」を、売掛金の入金期日前にファクタリング会社に譲渡して資金化する資金調達方法です。

日本の商取引で必ず登場する売掛債権。

商品やサービスを提供後、通常30~60日後に入金されますが、大口取引や資金繰り改善のために「すぐに現金が必要になった」という中小企業が活用しています。

海外では一般的な資金調達方法として普及しており、2013年にパナソニックが電子記録債権に移管する際はファクタリングを利用して1000億円もの現金を確保したことでも有名です。

売掛債権とは?

売掛債権とは?
企業間の商取引において、商品やサービス提供の対価として受け取っていない代金を請求する権利です。

商取引上では売掛債権を代表する売掛金が使われています。

売掛金は一般的に納品から1ヵ月~2ヵ月で入金されますが、以下の理由から早めに現金化したいという声がありました。

  • 取引先が倒産しそうで貸倒の可能性がある
  • 商品にクレームをつけて支払おうとしない
  • 資金繰りが苦しいので今すぐ資金化したい
  • 大口の支出があるので追加で現金が必要になった
  • 売上が伸びており仕入費用を集めなければいけない

それぞれの事情があって後からもらえる代金を前借りしたいという時があるでしょう。

このような企業が保有している売掛債権を早期に現金化することを「ファクタリング」というのです。

売掛金の支払期限はいつまで?

売掛金の入金期限は60日以内で設定されています。
中小企業庁がより下請代金支払遅延等防止法を定めているからです。

「下請代金の支払期日を定める義務」

 

下請代金の支払期日について、給付を受領した日(役務の提供を受けた日)から60日以内で、かつ出来る限り短い期間内に定める義務

 

中小引用:企業庁ホームページ

他にも遅延した場合は年率14.6%を乗じた金額を遅延利息として支払う義務があったり、勝手に売掛金の額を現象させることは禁止されています。
すべては売掛金の取引が法的拘束力がないのでトラブルが起きやすいという背景があるのです。

もっと詳しく知りたい方はこちら

3社間ファクタリングの仕組み

3社間ファクタリングの仕組み

中小企業の経営者の利用が急増しているファクタリングですが、どのような仕組みで資金調達できるのでしょうか?

通常の掛取引

通常の掛取引

通常の掛け取引では、取引先に対して商品やサービスの提供をすることからはじまります。

すぐに代金を要求するのではなく、納品した商品の確認作業が終わり、問題がなければ請求書を取引先に送付するのが一般的です。

約束した契約期日までに入金を受けて取引が完了となります。

日本の商取引には後払いの習慣が根強く残っていて、売掛金での契約は法律に守られていないのでこれらを総称して掛け取引信用取引ともいわれています。

では続いて3社間ファクタリングの仕組みを見ていきましょう。

3社間ファクタリングの仕組み

3社間ファクタリングの仕組み

取引先に商品やサービスを提供すると、御社は取引先に対する売掛金を保有していることになります。

この保有している売掛債権をファクタリング会社に権利譲渡することで期日前に資金化するのがファクタリングです。

ファクタリングを利用すれば、請求書の期日を待たずに売掛金から手数料を差し引いた額が入金されます。

反対にファクタリング会社は売掛金を受け取り、御社に現金を提供し、期日になったら取引先から売掛金の額面を受け取るのです。

3社間ファクタリングはファクタリング会社が取引先から直接入金を受けるため、取引先の承諾が必要になります。

御社・ファクタリング会社・取引先がかかわっているので3社間ファクタリングと言われているのです。

3社間ファクタリングについて知りたい方はこちら!

3社間ファクタリングのメリット

期日前に資金化できる以外にも3社間ファクタリングのメリットはあります。

それは融資よりも審査があまいことです。

今までどのような資金調達方法を試してきたでしょうか?

  • 銀行、信用金庫からの融資
  • 日本政策金融公庫からの融資
  • ビジネスローン
  • 不動産担保ローン
  • 個人ローン

どの資金調達方法を選んでもお金を借りる以上、審査という高いハードルを越えなければいけません。

でも景気悪化の影響や競合の出現ですべての企業が審査が通るとは限りませんよね。

今まで審査に通らなかった企業でもファクタリングの審査はダントツ甘いので、申し込みをする価値はあります。

どうして審査があまいの?
それはファクタリング会社の審査対象が御社ではなく取引先だからです。

ファクタリング会社からすれば入金するのは取引先ですから、取引先に信用力があれば審査に通ります

御社から入金するお金はありませんから、自社の信用力というのはさほど問題になりないのです。

銀行に断られたけどファクタリングなら審査に受かりそうだ!

3社間ファクタリングの注意点

中小企業の救世主になるファクタリングには注意点もあります。

ファクタリング手数料

ファクタリングにはもちろん手数料がかかりますが、簡単な資金調達ゆえに通常の融資より高く設定されています。

それはファクタリング会社が多くのリスクを背負っているからです。

  • 取引先が倒産してしまうリスク
  • 売掛金の代金が入金されないリスク

ファクタリング会社もビジネスで事業を行っておりますから取引先の信用情報が低いと手数料が高くなり、高ければ低くなります。

そのほかにも売掛金の額入金期日の長短によっても変動しますので、「売掛金の〇%」として契約時に最終決定して手数料をとるのです。

ファクタリング利用における手数料は変動するので必ず契約前に確認しておきたいですね。

取引先に通知が必要

3社間ファクタリングでは売掛金を譲渡するので、取引先が直接ファクタリング会社に支払いをしなければいけません。

もとは御社に入金されるはずだったのですから、入金先が変更となるので取引先に伝えて、変更の手間をかけることに対して承諾を得る必要があります。

それでは資金繰りが悪いと取引先に知られてしまうではないか!

ファクタリング会社からの丁寧な説明がないと、ファクタリングが浸透していない日本では「あの会社は倒産間近なのでは?」と思われてしまします。

これを懸念して多くの経営者はファクタリングを利用せずにいました。

そこで最近になって2社間ファクタリングという新たな形態のファクタリングが台頭したのです

2社間ファクタリングの仕組みとメリット

2社間ファクタリングの仕組み

今、利用者が急増している2社間ファクタリングはどのような仕組みなのでしょうか?

図でわかりやすく説明していきます。

2社間ファクタリングの仕組み

2社間ファクタリングの仕組み

2社間ファクタリングは取引先の承諾が不要なファクタリングです。

ファクタリング会社に売掛金を譲渡したのち、期日に取引先から入金があれば、御社がファクタリング会社に支払いをします。

長らく3社間ファクタリングが主流だったのですが、「債権譲渡登記制度」により、公的に債権譲渡を証明することができるようになりました。

制度ができる前はファクタリングを利用した会社が取引先からの入金分を搾取してもファクタリング会社の権利は守られなかったのですが、制度ができたことによってファクタリング会社が事業を拡大できるようになったのです。

2社間ファクタリングの注意点

2社間ファクタリングは取引先に知られることなく資金調達できるという面では優れていますが、注意しなければいけない点もあります。

それは手数料が3社間ファクタリングよりも高くなることです。

債権譲渡登記制度があるにせよ、ファクタリング会社には

  • 取引先が倒産してしまうリスク
  • 売掛金の代金が入金されないリスク

に加えて、ファクタリングを利用した会社が搾取してしまうリスクも抱えています。

「支払いで使ってしまったから貸しておいて」
「税金を滞納していたから差し押さえられてしまった」

などと言って支払をしない可能性もあるのです。

これらのリスクをファクタリング会社は対処しなければいけないわけですから、3社間ファクタリングよりも手数料が高くなるのも頷けますよね。

2社間ファクタリングの詳しい情報はこちら

2社間と3社間の特徴比較

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの比較

取引先に知られてしまう3社間ファクタリングと、手数料が高くなる2社間ファクタリング。

結局のところどちらを選べばよいのでしょうか?

3社間ファクタリングの特徴

  • 取引先へ通知が必要
  • 債権譲渡登記は必要ない
  • 手数料は売掛金の額に対して1%~5%
  • ファクタリング会社に代金回収を任せられる
  • 利用まで最短1週間かかる
  • 審査があまく、取引先の信用情報が基準となる

2社間ファクタリングの特徴

  • 取引先に通知が必要ない
  • 債権譲渡登記が必要な場合がある
  • 手数料は10%~20%が相場
  • 代金回収を継続して行う必要がある
  • 2社で契約が済むので即日入金が可能
  • 審査はあまいが、取引先の信用度に加えて自社情報も基準となる

おすすめは3社間・2社間?

3社間ファクタリングがおすすめ

  • ファクタリング手数料を抑えたい方
  • 取引先に通知がいっても問題ない方
  • 自社情報を基準で審査をしてほしくない方

    2社間ファクタリングがおすすめ

  • 最短即日で資金調達をしたい方
  • 取引先に通知をしたくない方

手数料はいくら?契約にかかる金額まとめ

手数料

ファクタリングの手数料について調べてみたけど、結局込々でいくらなのだろうか?

ファクタリング会社や売掛債権の種類によって変動してしまう手数料。

結局いくらかかるのが普通なのでしょうか?

事務手数料

事務手数料の相場は0円~1万円ほどです。

ファクタリングでは審査が必要になるので、書類の確認や審査にかかる費用を利用者から事務手数料として請求するファクタリング会社があります。

事務手数料は高くても数千円のファクタリング会社がほとんどで、見積もりの簡略化のために事務手数料を無料としてる会社もあります。

売掛金に対するファクタリング手数料

ファクタリング手数料の相場は

  • 3社間ファクタリングの手数料相場:10%~20%
  • 2社間ファクタリングの手数料相場:1%~5%

です。

 ファクタリングの手数料は売掛先の信用状況によって大きく変動します。取引先が上場企業や大企業で倒産リスクが低い場合は手数料は安くなり、零細企業は高くなります。継続利用の場合は信用度が積みあがっていきますので交渉によっては安くできる可能性があります。

ファクタリングの手数料相場

手数料相場 契約状況
1~5% 3社間ファクタリングの場合
5~10% 2社間ファクタリングで取引先の信用度が高い場合
10~20% 2社間ファクタリングで取引先の信用度が一般的な場合
20~30% 2社間ファクタリングで取引先の信用度が低い場合

その他の費用

  • 収入印紙代:売掛金の額により200円~6万円
  • 債権譲渡登記費用:2万円
  • 公正証書作成費用:5000円~5万円

ファクタリング契約の内容によりその他の費用は変動するので、ファクタリング会社を探す時点で気を付けておきたいです。

以下の記事ではファクタリングにかかる手数料をより詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

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