ファクタリングの業界柄

現在ファクタリングは、免許なしで運営できる業種です。

金融のライセンスも必要なく、債権の売買であるため貸金業法によって消費者が守られている訳でもありません。

その点、資金力のある元闇金業者がファクタリング会社に転身して営業している場合もあります。

もちろんそのような会社は、手数料が高いので注意が必要です。

ここでは、そのような悪質なファクタリング会社に引っかからないための悪徳業者の見分け方について解説していきます。

悪徳ファクタリング会社の見分け方

悪徳ファクタリング会社を見分ける方法は大きく分けて2つの種類があります。

それはインターネットで見ていれば分かるものと、直接会って条件等聞かないと分からないものです。

まずインターネットで見て分かる特徴について解説していきます。

悪徳ファクタリング会社の特徴―インターネット―

インターネットを見た段階で悪徳業者だと疑いを持った方が良い特徴は2つです。

手数料が高い

まず一番大切と言っても過言ではない手数料率です。

悪徳業者の場合、ネット上では極端に低く設定している場合もありますが、そもそもの設定が高いこともあります。

稀に30%という記載をしている会社もありますが、最近では10%前後に収まっていることも多いため30%は高すぎると言って過言ではありません。

事務所の所在地が不明

インターネットで見たときに事務所の所在地を公開していない場合、注意が必要です。

悪徳会社にはそもそも所在地を持っていないかあるいは、転々としていて固定の住所がないパターンが多いためです。

最近では、流石に住所のない会社は減ってきましたが中にはまだそのような会社もあります。

ファクタリングの利用を検討しているのであれば、ファクタリング会社の所在地が明記されている会社を選びましょう。

悪徳ファクタリング会社の特徴―対面したときの特徴―

続いて、実際に対面した場合の悪徳会社の特徴について解説していきます。こちらも2つの特徴があります。

見積と契約の整合性

ファクタリングの利用を検討しているときは、契約前に見積もりをもらっておくことが重要です。

悪徳会社は理由をつけて手数料を引き上げようとしてきます。

最初にもらっている見積もりと契約時の金額が大きく離れているようであれば、悪徳会社と言っていいでしょう。

分割払い

悪徳会社、というより最早闇金の特徴ですが、債権売却後の売掛金の送金を分割にできるような話をされた時点でアウトです。

そもそも、ファクタリング会社が分割支払に対応してしまうと、貸金業法に抵触するためそのような条件をつけることはできません。

実際に分割支払に対応した挙句に逮捕された業者も存在します。

ファクタリング会社から分割払いという言葉が出てきたらそれは闇金なので、そのまま手続きをしないように気を付けましょう。

以上が悪徳ファクタリング会社を見極めるための特徴です。

では、逆に優良会社の特徴はどのようなものがあるのか、以下で解説していきます。

優良会社の特徴とは

ここでは、優良なファクタリング会社の特徴を解説していきます。

特徴は3つ。順番に説明していきます。

手数料の上限が明記されている

優良なファクタリング会社のサイトには、手数料の上限が明記されています。

しかし、上限が書いてあればなんでも良いというわけでもありません。

最高でも20%までの会社が優良なファクタリング会社と言えるでしょう。

比較サイトで評判を見る

近年ファクタリング会社は乱立状態です。

新興企業でも優良な会社はありますが、昔からある会社であったほうが安心でしょう。

というのも、昔からある会社であればファクタリングの比較サイトが調査済みだからです。

特に、実際にファクタリング会社に赴きインタビューを実施している比較サイトであれば信用ができますね。

上記の点でファクタリング比較サイトは優良なファクタリング会社を探すための一助となるでしょう。

情報の開示性

ファクタリング会社のサイトを見ていると情報をどこまで開示しているか、会社によって様々です。

サービスのことであるにも関わらず情報を開示していない会社もあります。

少なくとも利用前に分かっていた方が良い情報は以下の4つ。

  • 手数料率
  • 掛目・償還請求権の有無
  • スピード
  • 取扱い債権額

手数料の記載がないのは論外ですね。また、掛目・償還請求権はファクタリング会社側のリスクを低減させる実質担保と同じなので有無を確認しましょう。

そして資金調達においてスピードと取扱い債権額は重要です。いくらがいつまでに調達できるのか、それが書いていないファクタリング会社は正直資金調達のプロとは言えません。

上記4つは、ファクタリング会社を選ぶ上で必要最低限の情報です。

また、中には上記を記載していない優良会社もあります。その場合はファクタリングの比較サイトを見ることで、そのような内容の記載がないか確認してみましょう。

続いて、悪徳ファクタリング会社に引っかかってしまった場合の対処法を解説していきます。

もし悪徳会社に引っかかってしまったら

悪徳会社に気を付けていても引っかかることはあります。

しかし、引っかかっても大丈夫です。

引っかかった場合は弁護士に相談しましょう。

現在、悪質なファクタリングに騙されてしまう経営者が続出していますが、専門の弁護士がその対応にあたり過払い金の返還請求を何件も成功させています。

「引っかかった自分が悪い」「勉強涼が高くついた」なんて思ってはいけません。悪いのは100%悪質な業者です。

ちなみに、過払い金の返還請求は、会社の倒産後や解散後でも可能です。

心当たりがある人は弁護士に相談してみましょう。

まとめ

今回は、ファクタリングの悪徳業者の見分け方、優良会社の特徴、悪徳会社に引っかかってしまった場合の対処法について解説してきました。

ファクタリングは闇金の隠れ蓑になっているケースがあります。

つまり、ファクタリング業界にはいまだに悪質な業者が存在しているということ。

いざというときに便利な資金調達手段のファクタリングだからこそ、会社選びには冷静な判断が必要になります。

ファクタリング会社を選ぶ際は、是非今回のこの記事を参考にしてみてくださいね。

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