簡単解説!3社間ファクタリングとはいったい?
経営者の皆様の大きな悩みの1つは資金調達ではないでしょうか。
頭を悩ます資金調達ですが、最近ファクタリングの利便性が広く認知され、利用する経営者が増えてきています。
そこで今回は3社間ファクタリングに焦点をあてて説明していきたいと思います。
目次
3社間ファクタリングとは?基本の仕組みを解説
この章では、3社間ファクタリングについて徹底的に説明していきます。
そもそも3社間ファクタリングとはどんなサービス・仕組みなのでしょうか?
3社間ファクタリングとは
代表的なファクタリングの方法の3社間ファクタリングとは、ファクタリング利用会社とファクタリング会社、取引会社の3社間で行うファクタリングのことをいいます。
一方よく比較される2社間ファクタリングですが、ファクタリング利用会社とファクタリング会社の2社間で行われる取引です。
では、この3社間ファクタリングの仕組みはどうなっているのでしょうか?
2社間ファクタリングと比較しながら説明していきます。
3社間ファクタリングの仕組み
3社間ファクタリングとは、ファクタリング利用会社とファクタリング会社、取引先(売掛金発行会社)の3社が関与するファクタリングです。
ファクタリング利用会社をA社、取引先をB社としましょう。
A社がB社発行の売掛金をファクタリング会社に譲渡すると、ファクタリング会社はB社の承諾を得てA社に現金を渡します。
売掛金支払いの期限がきたらB社が直接ファクタリング会社に入金して取引が終了するのが3社間ファクタリングの仕組みです。
ではこの3社間ファクタリングにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
3社間ファクタリングのメリット・デメリットについて説明する前にまずは手数料関係の説明をします。
債権譲渡する前に絶対知っておきたい!平均的な手数料相場
資金調達の有効な手段であるファクタリングですが、手数料が気になりますよね。
3社間ファクタリングにかかる手数料相場は、1~5%です。
一方、2社間ファクタリングの平均的な手数料は10%~30%なのでずいぶん金額に開きがあります。
なぜこれだけ手数料が違うのでしょうか?
気になるその理由は次の章にて説明します。
審査に通りやすい!2社間と比較するメリット・デメリット
前の章では3社間ファクタリングに関する手数料について説明していきました。
この章では、3社間ファクタリングのメリット、デメリットについて2社間ファクタリングと比較して説明していきます。
審査対象の違い
3社間ファクタリングは審査が柔軟で通りやすいです。
ファクタリング会社からみると、売掛金が入金されればいいので、売掛金を発行する取引先の信用力が最も重要。
たとえファクタリング利用会社の経営が傾いていても、取引先がしっかりしていれば審査に通る可能性が高いです。
一方、2社間ファクタリングは、ファクタリング利用会社を経由して入金があるので、ファクタリング会社にとってはファクタリング利用会社の信用力も重要になります。
手数料額の違い
手数料相場が安いのも、3社間ファクタリングのメリットです。2社間ファクタリングは10%~30%が相場のところ、3社間ファクタリングの手数料相場は5%~10%。
3社間ファクタリングと2社間ファクタリングで手数料が違うのは、審査と密接な関係があります。
3社間ファクタリングで重要なのは、取引先の信用力ですが、2社間ファクタリングで重要なのは取引先の信用力に加えてファクタリング利用会社の信用力も重要になります。
つまりファクタリング会社にとって、2社間ファクタリングのリスクは高いのです。
取引先がしっかりしていても、売掛金の入金をするのはファクタリング利用会社です。
ファクタリング会社が入金資金をもって夜逃げしてしまったらどうでしょうか。
ファクタリング会社は回収不能になるのです。
つまりリスクが高い2社間ファクタリングは手数料は高くなります。
大きく手数料が異なりますので、取引先に理解をもらえれば3社間ファクタリングのほうが圧倒的にお得です。
取引先へ通知の有無
取引先へファクタリングの事実を知られることは、3社間ファクタリングの最大のデメリットです。何故なら、自分の会社の売掛金をファクタリングに利用されることは一般的に嫌がられる行為だから。
また信用面からみてもファクタリングを行う会社は大丈夫なのかという目で見られる恐れがあります。
一方、2社間ファクタリングは、ファクタリングを行った事実を取引先に知られることはありません。
3社間取引が2社間取引に劣っているところはこの取引先への通知の有無なのです。
入金までにかかる期間
ファクタリングを実際に利用して入金までにかかる時間は、2社間ファクタリングの場合は最短即日、3社間ファクタリングの場合は1週間ほどかかります。
この期間の差は審査と密接な関係があります。
2社間は利用会社とファクタリング会社で完結するので即日入金も可能ですが、3社間ファクタリングは取引先の承諾が必要になるので、その分入金までのスピードが遅いのです。
最後に
今回は、ファクタリングの一つである、3社間ファクタリングの仕組みや手数料の相場について説明しました。
大手企業でも利用され、メリットの多い3社間ファクタリング。
2社間ファクタリングと合わせてメリットとデメリットを抑えれば、資金調達の一つとして活用できそうです。
いざ資金調達したいと思ったときに、どうやってファクタリング会社を決めればよいのでしょうか?
多くのかたが手数料なのではないかと思います。
手数料は相場はあれどファクタリング会社や売掛金そのものの価値によって様々。
そこでファクタリングの手数料はどのように決定されているのでしょうか?