完全版!ファクタリングのメリットとデメリットまとめ
経営者の皆様の頭を悩ます資金調達。
即日資金調達ができるということで最近取引が急増しているのがファクタリングです。
ファクタリングとは、売掛金を使った資金調達方法で、人気の理由は即日の資金需要にも対応できる利便性にあります。
ただし手数料が比較的高く設定されていたり、詐欺行為をするファクタリング会社が一定数存在するのも事実。
そこで今回は、ファクタリングのメリット、デメリットについて詳しくまとめていきます。
目次
ファクタリングのメリットとは?銀行融資より優れた資金調達
資金調達といったら銀行融資か公的機関からの融資が一般的でした。
しかしファクタリング利用が急増しているのはどうしてでしょうか?
そこでこれからファクタリングのメリットをまとめていきます。
入金が早い
ファクタリングの一つ目のメリットは、入金が早いことです。
企業経営を行っているといつ資金が必要になるか分かりません。
資金調達しなければいけない期日が分かっていれば前もって銀行融資の審査をけることができますが、たいていそんな余裕はありませんよね。
そんな時ファクタリングを利用すれば最短即日で資金調達できます。
申込みから入金までのスピードが速いことはファクタリングの大きなメリットになります。
審査が易しい
ファクタリングの二つ目のメリットは、ファクタリングの審査が易しいことです。
銀行融資は決算書をはじめとする様々な書類を用意しなければならない上に、資金繰りが上手くいっていないときや、赤字だと融資をしない銀行がほとんど。
しかしファクタリングは売掛債権を譲渡するだけなので、重要視されるのは取引先の信用力です。
自社に対する審査基準が柔軟なので、赤字決算や債務超過など、信用状況が悪くてもファクタリングは利用できるのです。
担保・保証人が不要
ファクタリングの三つ目のメリットは、担保や保証人が不要で利用出来ることです。
銀行の融資に慣れている人にとっては衝撃かもしれませんが、ファクタリングは売掛金を譲渡する資金調達方法ですので融資とは根本的に考え方が違うのです。
むしろファクタリング会社に担保や保証人を要求されたら、ファクタリング会社になりすました詐欺会社である可能性があるので注意してください。
返済義務がない
ファクタリングの四つ目のメリットは、ファクタリング会社が取引先から資金を回収出来なくても返済義務がないことです。
ファクタリングには損害を請求出来る権利償還求償権が無いので、取引先が売掛債権の額面を支払わなくても、その責任はファクタリング会社が負うことになります。
一方銀行融資の場合は、返済が滞ってしまうと担保を取り上げたり、保証人に返済を求めたりします。
ファクタリングの手数料が銀行融資よりも高くつくのは、ファクタリング会社のリスクヘッジということもあるのですね。
信用情報に影響しない
ファクタリングの五つ目のメリットは、ファクタリングの利用自体が信用情報に影響しないことです。
銀行から融資を受ける際の審査情報は、金融機関が共有する信用情報システムにも載ります。
借入金があることは悪いことではないですが、あまりにも金額が多いと銀行は融資の時にいい顔をしません。
しかしファクタリングはそもそも融資ではないの信用情報に影響はなく、決算書を軽くする意味でもファクタリングを利用するメリットは大きいのです。
以上、ファクタリングのメリットに関して説明していきました。
メリットの多いファクタリングですがデメリットや利用業者で気を付けることはないのでしょうか。
以降では、ファクタリングのデメリットや利用業者で気を付けることについてまとめていきます。
手数料の高い悪徳会社が存在?デメリットとリスク
前章では、ファクタリングのメリットについて主なものを5点あげて説明しました。
この章では、ファクタリングのデメリットやファクタリング会社を利用する際に注意すべき点をまとめていきます。
銀行融資やビジネスローンと比べた手数料
一つ目のファクタリングのデメリットは手数料です。
ファクタリングの手数料は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで大きく異なりますが、銀行融資やビジネスローンと比べると高く設定されています。
とくに2社間ファクタリングは手数料相場は10~30%なので、金利に換算すると貸金業法で定められた手数料よりも上回るほどです。
3社間ファクタリングですと手数料は1%~5%に抑えられますが、確実に銀行融資やビジネスローンと手数料という一点のみを比較するとデメリットであることがお分かりいただけると思います。
しかしファクタリングの活用が支持されているのは、手数料を支払ってでも審査の緩さや入金の早さを有益として考えている経営者の方が多いからです。
本当に資金繰りに困っていたり、計画的に財政状態をよく見せるための施策としてファクタリングを利用するのは良いですが、それ以外の企業は銀行融資やカードローンのほうがおすすめです。
悪徳業者が存在する
ファクタリング会社は近年急増しています。
それに伴って増加する悪徳業者の存在がファクタリングの二つ目のデメリットです。
「でも金融庁が取締をしているから大丈夫でしょう?」
と、お考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ファクタリング会社は売掛債権の譲渡というサービスの契約上、貸金業法に守られていません。
つまり経営者を助けたいという優良企業の中に、一定数の悪徳業者が存在するということです。
多くの悪徳業者は、通常10%以上する2社間ファクタリングでも手数料を5%前後でできるといって誘ってきます。
2社間ファクタリングはファクタリング会社にとってリスクが高いので、どんなに安くても5%前後の手数料で利用することはできません。
手数料が安いという甘い言葉で客を釣って、その後手付金や審査料といって手数料をとっていく方法が常套手段になりますので注意が必要です。
取引先に知られるリスク
ファクタリングの三つ目のデメリットに、ファクタリングの利用を取引先に知られてしまうリスクがあることです。
3社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社は取引先から直接売掛金の入金を受けるので、必然的に取引先にファクタリングの利用を知られてしまいます。
商取引で一番大切なことは信用ですので、ファクタリングの利用を知られることによって取引を縮小されたり打ち切られてしまう可能性もあるでしょう。
資金調達どころか契約が切れてしまっては元も子もありません。
しかしファクタリングには取引先には、2社間ファクタリングという選択肢も残されていますので、安心ですね。
この章では、ファクタリングのメリットやデメリットについてまとめていきました。
ファクタリングのメリット、デメリットを踏まえてファクタリングを利用した方が良い会社とはどのような会社になるのでしょうか。
次の章では、ファクタリングを利用すべき会社の特徴についてまとめていきます。
債権譲渡を利用すべき会社の特徴
ここまでファクタリングのメリットやデメリットについてまとめていきました。
この章では、ファクタリングを利用したほうが良い会社についてまとめていきます。
ファクタリングを利用すべき会社の特徴は主に2つあります。
即日で資金調達したい会社
ファクタリングを利用すべき会社の1つ目は、即日で資金調達したい会社です。
銀行融資やビジネスローンでは即日の資金調達は困難なので、ファクタリング活用の一択になるでしょう。
オフバランスしたい会社
ファクタリングを利用すべき会社の2つ目は、決算書をオフバランスしたい会社です。
オフバランスとは、賃借対照表に計上される資産や負債をバランスシートから消すことで、企業会計が健全なように見せることができる方法のことをいいます。
本来、貸借対照表に載せるべき資産や負債をオフバランス化することによって企業の経営状態をよく見せることが出来るのです。
企業の経営状態をよく見せることが出来れば、銀行からの信用も高まり融資を受けやすくなるメリットがあります。
以上2つがファクタリングを利用すべき会社の特徴になります。
最後に
今回は、ファクタリングのメリット、デメリットについてまとめていきました。
ファクタリングのメリットは、入金が早い・審査が易しい・担保や保証人が不要・返済義務がない・信用情報に影響がないことが主なメリットになります。
また、ファクタリングデメリットは、手数料が高いことや、取引先にファクタリングの利用を知られてしまうことです。
ファクタリングのメリット・デメリットを把握した上で、資金調達の有効な手段としてファクタリングの利用を検討してみてください。
ファクタリングにメリットが活かされている2社間ファクタリングについては、以下のURLからご一読ください。
>> https://mamebu.com/2shafactoring/
ファクタリングの概要をまとめて知りたい方はファクタリング仕組み.comを参照してくださいませ。